香典はいくら包む?相場とマナーを関係性別に分かりやすく解説

突然の訃報を受け取ったとき、「香典はいくら包めばよいのだろう」「御霊前と御仏前は、どちらを選べばよいのだろう」と迷われる方は少なくありません。相手のご家族に失礼があってはいけないと思うほど、かえって分からなくなってしまうものです。

先にお伝えしておきますと、香典の金額に全国共通の正解はありません。故人さま(お亡くなりになった方)との関わりの深さやご自身の年齢、地域やご親族の中での慣習によって変わります。また、香典を辞退されている場合は、ご家族のご意向を大切にしていただければ十分です。

この記事では、関わりごとの金額の目安から、香典袋の選び方と書き方、お札の入れ方、受付での渡し方、辞退されている場合の対応、参列できないときの送り方まで順に解説します。大阪で使われる水引についても触れますので、迷われている点から読み進めていただければと思います。

筆者 山田 浩貴

株式会社華の誠 代表取締役 山田 浩貴

株式会社華の誠 代表取締役 山田 浩貴

茨木市・箕面市・摂津市・寝屋川市・門真市に根差した地域密着型の葬儀社。家族葬・一日葬・火葬式など、小規模で無理のないご葬儀を中心に、多くのご家族様のお見送りをお手伝いしてまいりました。市営葬儀・規格葬儀・市民葬儀・組合葬儀などの公的制度にも対応し、また弊社は大阪府の公的葬儀契約自治体トップクラスを誇っており地域の特性に合わせた最適なご提案が可能です。
突然のことで不安を抱えるご家族様にも安心してご相談いただけるよう、費用や流れをわかりやすく丁寧にご案内することを大切にしています。


目次

香典とは、どのような意味を持つものでしょうか

香典は、故人さまへお供えするお香の代わりとして、現金を包んでお渡しするものです。あわせて、ご葬儀の費用を負担されるご家族を支える意味合いも持っています。

金額の多さで気持ちの深さが決まるものではありません。ご自身の立場に見合った金額を、失礼のない形でお渡しできれば十分です。

故人さまとの関わりごとに見る香典の金額の目安

故人との関係性別にまとめた香典金額の目安

下の表は、複数の葬祭事業者が示している目安をまとめたものです。この金額でなければならない、という決まりではありません。

故人さまとの関わり金額の目安
ご自身の親/配偶者の親5万円〜10万円程度
兄弟姉妹3万円〜5万円程度
祖父母1万円〜5万円程度
おじ・おばなどのご親戚1万円〜3万円程度
ご友人・知人5千円〜1万円程度
ご友人・知人のご家族3千円〜5千円程度
職場の上司・同僚・部下5千円〜1万円程度
職場の方のご家族3千円〜5千円程度
ご近所の方3千円〜5千円程度

※上記は一般的な目安です。地域やご親族の中での取り決め、職場の規程がある場合は、そちらを優先してください。

ご親族の場合

関わりが近いほど、金額も大きくなる傾向があります。ただし、喪主を務められる方や、ご葬儀の費用を負担される立場の方は、香典をご用意されないのが一般的です。

また、ご親族の中で「一律いくらにしましょう」と取り決められている場合もあります。迷われたときは、ご兄弟や近いご親族に一度お尋ねいただくのが確実です。

ご友人・知人・ご近所の場合

ご友人・知人の場合は5千円〜1万円程度、特に親しくされていた場合は1万円以上を包まれることもあります。

ご近所の場合は、地域の慣習が反映されやすい部分です。町内会などで金額が決まっていることもありますので、周囲の方と合わせていただくと安心です。

職場関係の場合

職場の方が対象の場合は5千円〜1万円程度が目安です。ただし、会社に慶弔に関する規程がある場合や、部署でとりまとめられる場合は、そちらに合わせていただく形になります。

まずは、同じ部署の方に確認してみるのが確実です。お一人だけ金額が大きく異なると、かえって気を遣わせてしまうことがあります。

年齢によって金額は変わるのでしょうか

ご年齢が上がるほど、包まれる金額も大きくなる傾向があります。ただし、年齢だけで機械的に決まるものではありません。

ご年齢考え方の目安
20代無理のない範囲で、目安の下限あたりを選んでも差し支えありません
30代故人さまとの関わりに応じて、標準的な金額を目安にします
40代以上ご親族や職場での立場によって、目安の上限寄りになることもあります

学生の方や社会人になられて間もない方が祖父母へ包まれる場合、1万円程度でも失礼にはあたりません。ご自身の状況に無理のない金額を選んでいただくことが、何よりも大切です。

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避けたほうがよいとされる金額

「4」は死を、「9」は苦を連想させるため、4千円・4万円・9千円・9万円といった金額は避けるのが一般的です。

また、「割り切れる数は縁が切れることを連想させる」として偶数を避ける考え方もあります。ただし、こちらは絶対的な決まりというわけではなく、2万円を包まれることもあります。

2万円を包まれる場合は、1万円札1枚と5千円札2枚といった形で、枚数を奇数にする方法もあります。
気になる場合は、こうした整え方をされると安心です。

香典袋の選び方|大阪の水引について

大阪府の通夜や葬儀と法事で使用する水引の違い

「関西では黄白の水引を使う」と書かれているのを目にされた方もいらっしゃるかもしれません。ここは誤解が生じやすい部分ですので、整理しておきます。

通夜・葬儀の際は、大阪でも黒白の水引を用いるのが一般的です。黄白の水引が使われるのは、四十九日を過ぎたあとの法事などの場面です。

場面水引の色補足
通夜・葬儀(仏式)黒白金額が大きい場合は双銀が使われることもあります
四十九日までの法事黒白
四十九日を過ぎた法事黄白関西で見られる習わしです

結び方は、繰り返さないという意味を込めて「結び切り」を選びます。

なお、香典袋は包む金額に見合ったものを選ぶとよいとされています。5千円程度であれば水引が印刷された簡素なもの、1万円以上であれば実際の水引がかけられたものが目安です。

表書きの選び方|御霊前・御仏前・御香典の違い

表書きは、宗教によって異なります。迷いやすい部分ですので、表にまとめます。

宗教おもな表書き気をつけたい点
仏式(一般的な場合)御霊前/御香典四十九日を過ぎたあとは「御仏前」が一般的です
仏式(浄土真宗)御仏前/御香典「御霊前」は用いません
神式御玉串料/御榊料白無地や双銀のものを選びます
キリスト教お花料水引のない白い封筒を用います

宗派が分からない場合は、「御香典」と書いておかれると安心です。
浄土真宗を含め、仏式であれば広くお使いいただけます。

大阪では浄土真宗の寺院とお付き合いのあるご家庭も多いため、この点は覚えておかれると役に立ちます。

香典袋の書き方

香典袋の表面と中袋に書く内容の見本

書く場所ごとに、順に見ていきます。

  1. 表面の上段に、宗教に合った表書きを書きます
  2. 表面の下段、水引の下の中央に、ご自身のお名前をフルネームで書きます
  3. 中袋の表面に、包んだ金額を書きます
  4. 中袋の裏面に、ご住所とお名前を省略せずに書きます

通夜・葬儀では、薄墨の筆ペンを用いるのが正式とされています。「涙で墨が薄まった」という意味が込められた習わしです。手元にない場合、黒のペンで書かれても差し支えありません。

金額は「金壱萬圓」のように大字で書くと丁寧ですが、「金10,000円」といった書き方でも問題ありません。

ご住所とお名前は、省略せずにお書きください。ご家族が香典返しを準備される際に確認されるため、書かれていないとかえってお手数をおかけしてしまいます。中袋のないタイプの場合は、外袋の裏面にお書きいただければ大丈夫です。

連名で包む場合

包む方書き方
ご夫婦ご主人のフルネームを中央に書き、その左に奥さまのお名前を添えます
2〜3名全員のお名前を書きます。立場に差がある場合は目上の方を右側にします
4名以上代表の方のお名前に「外一同」を添え、全員のお名前・ご住所・金額を書いた紙を中袋に入れます
会社として会社名だけでなく、代表の方の役職とお名前も書きます

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お札の入れ方と、新札の扱い

香典には、新札を避けるのが一般的とされています。あらかじめ用意していたような印象につながる、という考え方によるものです。

新札しか手元にない場合は、一度折り目をつけてから包んでいただければ差し支えありません。反対に、汚れや破れが目立つお札も避け、適度に使用感のあるきれいなお札をお選びください。

  • 複数枚包む場合は、お札の向きをそろえます
  • 肖像が描かれた面を裏側に向け、肖像が下にくるように入れる作法が広く知られています

お札の向きについては、地域やご家庭によって考え方が異なることもあります。向きが違っていたことで失礼にあたるということは、まずありません。気になさりすぎず、お気持ちを込めてご用意いただければと思います。

受付での香典の渡し方

斎場(葬儀場)に着いてからの流れは、次のようになります。

葬儀の受付で香典を渡すまでの5つの手順
  1. 香典袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参します
  2. 受付で記帳します
  3. 袱紗から香典袋を取り出します
  4. 受付の方から表書きが読める向きに回します
  5. 短くお悔やみの言葉を添えて、両手でお渡しします

お声がけは「このたびはご愁傷さまでございます」「心よりお悔やみ申し上げます」といった短いお言葉で十分です。長くお話しされる必要はありません。

袱紗をお持ちでない場合は、無理にご用意いただかなくても差し支えありません。ハンカチや小さな風呂敷で代わりとされる方もいらっしゃいます。紫色の袱紗は、慶弔どちらの場面でも使えるため一枚あると便利です。

  • 通夜と葬儀の両方に参列される場合も、香典をお渡しするのは一度で差し支えありません。

香典を辞退されている場合

近年は、ご家族を中心とした小さなお見送りが増えていることもあり、訃報のお知らせに「香典はご辞退申し上げます」と書かれていることがあります。

この場合は、ご家族のご意向を尊重し、ご用意されないのが基本です。お気持ちからお渡ししたくなるかもしれませんが、香典返しの手配などで、かえってご負担をおかけしてしまうことがあります。

供花や供物も、あわせて辞退されている場合があります。何かお送りしたいとお考えの際は、事前にご家族か葬儀社にお尋ねいただくと確かです。

弔意は、香典でしか伝えられないものではありません。お悔やみのお言葉を丁寧にお伝えいただくことも、ご家族にとって支えになります。

ご家族を中心とした葬儀で、香典の受け取りをどう決めているかについては、下記の記事でも触れています。

参列できない場合の香典の送り方

遠方にお住まいであったり、日程が合わなかったりして参列が難しい場合もあります。その際は、次のような方法があります。

  • 参列される方に託す
  • 現金書留で郵送する

現金は、郵便法により書留で送ることと定められています。普通郵便や宅配便でお送りいただくことはできませんので、郵便局の窓口で現金書留としてお出しください。

出典:日本郵便「現金書留」に関する案内

お送りになる際は、次の点にご注意いただくと丁寧です。

  • 現金は、そのままではなく香典袋に入れる
  • ご住所・お名前・金額を、いつもどおり記入する
  • 参列できないお詫びと、お悔やみを添えた短いお手紙を同封する
  • お送り先は、ご葬儀のあとにご自宅宛てとされることが多くあります

お送り先が分からない場合や、受け取っていただけるか判断がつかない場合は、ご家族に一言お尋ねいただければ確実です。

迷われたときは、葬儀社にお尋ねいただけます

ここまでご覧いただいても、ご自身の場合はどうすればよいのか、判断がつかないこともあるかと思います。

香典の習わしは、地域やご家庭、宗教によって異なります。葬儀社にお尋ねいただくことは、失礼にはあたりません。その地域でどのようにされることが多いのか、実際の場面に沿ってお答えできます。

「こんなことを聞いてもよいのだろうか」とためらわれる内容ほど、多くの方が同じように迷われています。参列される立場の方からのお問い合わせも承っておりますので、安心してお尋ねください。

株式会社華の誠は、茨木市・摂津市・箕面市・寝屋川市・門真市のご葬儀に対応しています。地域ごとの習わしについても、状況を伺いながらご案内いたします。

ご葬儀全体の進み方については、下記のページもあわせてご覧ください。
→ ご葬儀の流れを詳しく見る

香典についてよくあるご質問

香典はいくら包めばよいですか

故人さまとの関わりによって変わります。ご友人・知人であれば5千円〜1万円程度、ご親族であれば1万円以上が一つの目安です。ご親族や職場で取り決めがある場合は、そちらに合わせていただくと安心です。

2万円を包むのは失礼にあたりますか

失礼にはあたりません。偶数を避ける考え方もありますが、絶対的な決まりではありません。気になる場合は、1万円札1枚と5千円札2枚といった形で、枚数を奇数にする方法もあります。

宗派が分からないときの表書きは何にすればよいですか

仏式であることが分かっている場合は「御香典」とされると安心です。浄土真宗を含め、広くお使いいただけます。宗教そのものが分からない場合は、ご家族か葬儀社にお尋ねいただくのが確実です。

大阪では黄白の水引を使うのでしょうか

通夜・葬儀の際は、大阪でも黒白の水引を用いるのが一般的です。黄白の水引は、四十九日を過ぎたあとの法事などで使われます。

新札を入れてはいけないのでしょうか

新札は避けるのが一般的とされています。手元に新札しかない場合は、一度折り目をつけてから包んでいただければ差し支えありません。汚れや破れが目立つお札も避けてください。

ご夫婦で参列する場合、2人分を包むのでしょうか

ご夫婦は一つの家として一つ包まれるのが一般的です。ご主人のフルネームを中央に書き、その左に奥さまのお名前を添えます。お食事の席にお二人で出られる場合は、少し多めに包まれることもあります。

香典を辞退すると書かれていました。どうすればよいでしょうか

ご家族のご意向を尊重し、ご用意されないのが基本です。お悔やみのお言葉を丁寧にお伝えいただくことで、お気持ちは十分に伝わります。供花などをお考えの場合は、事前にご確認ください。

参列できない場合、香典は郵送できますか

できます。現金は書留で送ることと定められていますので、郵便局の窓口で現金書留としてお出しください。香典袋に入れたうえで、参列できないお詫びを添えた短いお手紙を同封されると丁寧です。

喪主を務める場合も香典は必要ですか

喪主を務められる方や、ご葬儀の費用を負担される立場の方は、香典をご用意されないのが一般的です。ご親族の中で取り決めがある場合は、そちらに合わせてお考えください。

金額よりも、お気持ちが伝わることが大切です

香典の金額に、全国共通の正解はありません。故人さまとの関わりの深さやご自身のご年齢を目安にしながら、地域やご親族の中での慣習に合わせていただければ十分です。

迷いやすい点をあらためて整理すると、次のようになります。

  • 通夜・葬儀では、大阪でも黒白の水引を用います
  • 宗派が分からない場合は「御香典」とすると安心です
  • ご住所とお名前は、省略せずに書きます
  • 辞退されている場合は、ご家族のご意向を大切にします

細かな作法が気になるお気持ちは、故人さまとご家族を思う気持ちの表れでもあります。形が少し違っていたことで失礼にあたるということは、まずありません。

判断に迷われる点がありましたら、株式会社華の誠へお気軽にお尋ねください。参列されるお立場からのご質問も承っております。24時間365日、無料でご相談いただけます。

監修者 髙橋 亮

株式会社ディライト 代表取締役 髙橋亮

株式会社ディライト 代表取締役 髙橋亮

葬儀業界が抱える人材不足と集客という2つの課題に対応すべく、葬儀業界専門の人材派遣や集客支援を2007年より行う。
中でも葬儀社比較サイト「葬儀の口コミ」は、公平性を担保した評価システムを採用し、業界最大級の利用者数を有するプラットフォームとして高く評価されている。

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